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良寛さまの戒語

常に戒められています

 「下手な説法よりも良寛の生きざま」といわれるが、その良寛様が自らの戒めのために書き残したものが「良寛の戒語」であることは、よく知るところである。
 師走も6日、戒語のいくつかを破りながら、本年が丸く収められるよう改めて開いてみた。

【こころよからぬものは・・・】
言葉の多き  口の早き  とはず語り  さしで口  手がら話  公事のこと  へらず口    喧嘩のはなし  人のことばを笑う  唐ことばを好みてつかふ  おのが意地をはりとほす    ひとの顔色を見ずしてものいふ  もの知り顔のはなし  この事のすまぬうちにかの事いふ
あやまちをかざる  くれてのち其の事を人にかたる  学者らしいはなし  返すといいて返さぬ
にくき心をもちて人をしかる  悟りくさき話  酔ふてことわりをいふ  かしましく物いふ
こどもにちゑつける  ふしぎ話  腹たちながら人に理をいふ  神仏のことを軽々しくさたする
親切げにものいふ  人をおだててなぐさむ  人に物くれぬ先にその事いふ 
おれがこうしたこうしたといふ  この人にいうべきをあの人にいふ  鼻であしらう  
きわどくものいふ  あくびとともに念仏する 

【こころづきなきものは・・・】
布施の多い少ないをいふ  聴法の座にものいふ

【にくきものは・・・】
人を見かぎりたこといふ  にげごとをいふ  はなであいさつする  はなしの腰をおる
おどけのこうじたる  おのが得手にかけていふ  人にはぢかかす事いふ  ことばとがめ  
おのが悪しきことを人にぬりつける  ぐちたはごと

【おだやかならぬものは・・・】
いくさのはなし  あらかじめものの吉凶をいふ

【うるさきものは・・・】
つげごとの多き  口上のながき  おとしばなしのながき  ひとつひとつ数えたててものいふ

【こころあさくおもはるるは・・・】
みだりに約束する  しもべを使う言葉のあらき  あごを出して歌よむ

【いやしげなものは・・・】 
はやりことば  ねだんづけ  

【いむべきは・・・】
うたよみのうた

【題づけのないもの】
若い者のむだばなし  こはいろ  人のいやがるおどけ  くちまね  客の前に人をしかる
茶人くさきはなし  口を耳につけてささやく  をろかなる人をあなどる  品に似合わぬはなし
神仏のみ前にて妄りごとをいふ  ふしだちたることば  いかつがましく物いふ 
はやまりすぎたる  世になかに人なしげにいふ


 良寛様にしてこの戒め。 
 いやはや、12月が36月になっても、ただただ恥じ入る我が身が残るばかり。
 それにしても、「人」とは変われぬものですなぁ~。
 市井の一小民がこうして開くのですから、どうですひとつ。
 それぞれの席や責に就くみなさまも、我が身に照らして開かれては。影響力大のみなさまですから、随分と世の中のモヤモヤがなくなると思うのですが。 

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