地球侵略!
出動!宇宙戦艦ヤマト
第一回忘年会の招集がかかり、例の三人組が集まった。
のっけから私のブログについてのコキオロシ?で、“よっぽど暇してるな~”とか“ビジュアルに欠けるぜ”等とやられたが、極めつけは“2~3日置いて見た方が良い様だな、加筆・修正があるから”だった。
いや、本当に申し訳ない。
“ところでな”と、おもむろに【会費トントン】が切り出した。
「外人とは、性交は出来ても情交は出来ない」と言ったのは梶山季之だっけ? けだし名言だと思ってな、これに倣って
言葉も気持ちも通じるのが同胞
言葉は通じないが気持ちは通じるのが異邦人
言葉も気持ちも通じないのがエイリヤン・ET・異星人って言ってみたが、
最近身の回りにETばかりだと思わんか? 何だか訳分らんわ!」
ウンウンと残りの二人もうなづいた。
「こういうことってさ、俺達が歳をとったせいばかりじゃ済まされんだろう。ますますおかしいぜ、世の中が」と続く。
確かに「おかしい!」と思うことが有り過ぎるが、関係することはブログにも書いてきたから口をつぐみ、会費負けしないよう料理に箸を伸ばしていた。
すると、いよいよ【絶対に会費負けしない】のが口を出してきた。
「何だ、知らねーの?
あのな、地球は侵略されているの!
1950年までは偵察だったけど、それから後は侵略さ、分る?」
また始まったなとニヤニヤしながら、それでも、何だそれは!誰に? と水を向ける。
待ってましたとばかり、話しが続く。
「デスラーだよデスラー、デスラー総統一派だよ。」
何だ、宇宙戦艦ヤマトじゃねーか!
「そうさ、その一派が乗り込んできてるのさ。初めはな、地球人に化けて、化けてだよ、乗り込んできてな、それとなく悪さを仕掛けたのさ。ああ、悪さの種も蒔いたさ。あっちこっちで起きた紛争や国家分裂もそのせいさ。
だけどな、連中もその手は時間がかかることに気付いたから、新しい手を加えたんだ」
何だそれは? と立て板に水を流してやる。
「化けた連中は単独行動もしたけど、地球人と結婚もした。もう、そのETの二世三世が動き始めているんだ。これはえらいことだよ、ネズミ算で増えるから。でもな、それでも時間が掛かりすぎるから、ウイルスを使うことにしたんだ。エイズもそのひとつさ。」
侵略は分るとして、どう狙ってる訳? と火に油を注ぐ。
「地球人類の衰退と奴隷化さ。
そんでな、新たな手段のテストに選ばれたのが日本さ。右向け右!右に倣えだからな。
先ず、上に立つものにウイルスの粉をかけたのさ。政治家や学校の先生や、とにかく要に居て影響力のある連中にな。政治や教育がおかしくなっているだろう。だから、もとからおかしくなっていく。穏やかに長生きできる国じゃなくなってるのさ。
それと、若い学生連中にも掛けたな。
医学博士が書いた本に、“フリーセックスと称して若い内から数をこなしていると、膣が厳しさを失い、本来の精子の選別機能が甘くなってしまう”ってあった。何もかも締まりが無くなるんだってさ。
そうすりゃどうなる?
直接産んだ子とウイルス感染した子、それに無選別で出来た子が増えれば、2代3代と待たなくてもな、右に倣えに加え脳味噌がずれたおかしな人間ばかりになっちゃうよ、この国は。
だからな、気になる訳の分らぬ人間てのはそういう人間よ。それが増えてるわけよ。」
ヤマトが緊急出動しても駄目だな、波動砲がきかないもの。とチャチャを入れる。
「ああ、駄目だな。侵略阻止ワクチンが出来ない限りな。」
荒唐無稽な話しであったが、妙に納得するところもあるからやりきれない。
それにしても、ETまで持ち出さないと説明つかない混沌には、ただただ溜息が出るばかりだし、折角の酒も悪酔いの種になりそう。
帰り際、改めて【会費負けしない男】の顔を見た。
思い違いばかりでなく、どこかデスラー総統に似ていた。
さてはコイツ・・・。
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